My Summer Vacation

日中韓友好交流20周年記念青少年文化体験事業

長白山天池をバックに
長白山天池をバックに

 

 

こんにちわ!Ryuです!

 

8月24日から31日まで鳥取県の事業に参加して,中国吉林省に行って参りました!

今回で中国に行くのは4度目です!

 

おそらく来年も行くでしょう

 

 

 

 

この事業は,日本は鳥取県と島根県,中国吉林省,そして韓国江原道の友好交流20周年を記念して行われたもので,2009年の交流15周年以降,鳥取県では青少年芸能団が毎年吉林省で公演を行い,鳥取県の魅力を発信したり,若者の際交流を促進したりしてきました.

 

そして,

今回のような日本・中国・韓国の学生が友好のために一度に集まり友好を深めるという事業は,全国的に見ても,とても珍しい事業だと自負しております!

 

 

 

 

 

で,

 

 

 

 

 

実際に何をやってきたかというと,高級ホテルに宿泊し,高級料理を食し,観光地を巡り,,,

 

 

 

大好きな中国を堪能してきた。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だけではなく

 

 

中国を満喫する以外にも多くの収穫がありました.

 

 

 

 

特に印象に残っていることが2つあります.

 

 

 

1つは,自分もメディアの影響を少なからず受けているのだということです.

 

韓国江原道からは高校生が参加していました.僕はこの事業に参加する前,正直,少し不安でした.

「ちゃんと韓国の学生と交流できるのか。。。」

「失言してしまったらどうしよう。。。」

「諸問題について日本の主張,韓国の主張をちゃんと把握しなきゃ。。」などなど

 

 

 

僕にとって,留学生以外の韓国の学生と交流するのは今回が初めてなので,韓国の若者とどう接していいのか分かりませんでした.

 

 

 

また,今回特に日本からは竹島(独島)の属する島根県が参加しています.

日本海も韓国では「東海(ドンへ)」と呼ばれており,日本海に接する鳥取もどのように思われているのか,少し不安でした.

 

 

 

しかし,実際に彼らと交流してみると,最初は緊張していましたが,話し始めると純粋で明るく,2日目以降は気さくに話しかけてくれました.

中には,鳥取に2週間の研修に来たことがある生徒もおり,中国語で鳥取が好きだ,砂丘が好きだと語ってくれました.

 

 

 

一緒にいれた時間がとても短かったので,十分な交流ができませんでしたが,

 

一緒に歌を歌ったり,写真を撮ったり,語り合ったり,,,

 

 

 

 

とても濃密な時間を過ごせました.

 

 

 

 

 

自分は韓国人を思い浮かべるときに,2種類の人を思い浮かべます.

1つは鳥大の留学生のように,日本や日本人を好いてくれている人

もう1つは,日本の国旗を踏みつけたり,燃やしたりしている人

 

後者は今まで自覚していませんでしたが,この事業に参加することが決まったことで,認識することができました.そしてこの研修を通して,中国がそうであるように,メディアで報じられるような人や国民の姿はごく一部のもので,実際には多くの人が冷静で友好的なのだと知ることができました

普段携帯やテレビから入ってくる情報やニュースも,ただなんとなく流してみているだけのつもりですが,少なからず自分に影響を与えているのだと実感しました.これからは,そういった情報に惑わされないように,SNSやメディアとの向き合い方を考えていきたいと思います.

 

 

 

 

 

しかし一方で,事実として日韓関係が戦後最悪であり,多からずとも日本や日本人に嫌悪感を抱いている人がいます.同様に,日本にも韓国に対して嫌悪感を抱いている人がいると思います.そしてその多くが,実際に足を運んで自分の目で見たのではなく,ただネットの書き込みやメディアの影響を受けているだけのような気がします.

 

 

今回の交流で自分が感じたことや見たことをより多くの人に伝え,お互いの誤解を解いていくことが自分の使命だと思っています.

そして自分自身も交流のみに目を向けるのではなく,日韓の問題について,その歴史やお互いの主張について学び,向き合っていきたいと思います.

 

 

 

 

 

2つ目は,中国の発展の速度とその影についてです.

 

今回の事業の中で1日だけホームステイする日がありました.

そこで中国留学中には知ることができなかったことを教えてもらい,中国の貧困について考えるきっかけになりました.

 

 

ホームステイの日,ホストファミリーの方(以下:チョウ(仮名)さん)に長春市の街並みを案内していただきました.

そこで至るところで建設中の高層マンションを目にしました.

 

 

 

 

長春は吉林省の省都で,人口700万人以上の大都市です.第二次大戦前は満州帝国の首都だったので,当時日本が建てた建物や施設が数多く残っているのが特徴です.

 

 

 

しかし,外側から見ると高層マンションがたくさん立ち並び豊かな都市のように見えても,実際にマンションの付近に赴くと,水道・電気・ガスのうち電気しか通っておらず,壁もボロボロで,トイレもおよそ10人で共同という集落が高層マンションと共存していました.その集落に住む人々は,畑で農作物を作り,それを売ってその日暮らしをしているのだとチョウさんが教えてくれました.

 

 

僕は最初,高層マンションはそのような貧しい人々の生活の質を向上させるために開発を続けているのだと思っていましたが,建設中の高層マンションは実は富裕層のための住居でした.

 

貧しい集落に住む人たちは,普通の家に住むお金がないのだそうです...。

 

 

 

 

 

中国は国内総生産(GDP)が世界第2位の経済大国です.中国の名目GDPはこの10年で3倍以上に成長し,2013年は約58兆(人民元RMB)=1,013兆円でした.ちなみに2013年の日本の名目GDPは約48兆円です.

(参照 世界経済のネタ帳 http://ecodb.net)

 

 

 

北京や上海,近年ではその他にも多くの都市が大きな発展を遂げ,観光客やビジネスマンで絶えず賑わっています.

しかし,こうした発展の影で,日本では考えられないような貧しい暮らしをしている人がまだたくさんいるのだと改めて実家しました.

 

チョウさんによると,中国には,日本のように生活に困難な人々を支援したり,救済したりする生活保護や自己破産などの制度がほとんどないそうです.あったとしても中国当局は条件を厳しくしたり,複雑にしたりして簡単にクリアできないようにしているそうです.

確かに,中国の人口や民族の多様性を考えると,日本の制度をそのまま導入するのは簡単なことではありません...。

 

 

 

都市計画を勉強している学生として所得格差を目の当たりにすることができたのはとても良い経験になったと思います.

解決に向けてまだ自分の意見や考えを持てていませんが,貧困解決は人類が抱える課題なので,これからも向き合っていきたいと思います.

 

建設中の高層マンション
建設中の高層マンション
韓国の”弟”
韓国の”弟”

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コメント: 7
  • #1

    インちゃん (月曜日, 13 10月 2014 13:51)

    素晴らしい旅ですね〜いろんな人と交流することで、自分の国と他の国についてもっと深く理解できましたね〜おめでとう!

  • #2

    Ryu (月曜日, 13 10月 2014 13:56)

    インちゃんコメントありがと~!!もっとお互いの国についてもっと勉強します!!

  • #3

    たいき (月曜日, 13 10月 2014 14:12)

    りゅうさん!世界の闇はまだまだ深いですね、、、
    メディアがここまで発達して情報過多になっているはずなのに、自分に入ってくる情報は偏っている。結局僕たちは情報の多さに戸惑って翻弄されて疲れてしまっているのかもしれない。1つの「正義」と思われる言説を盲信して自分自身を確立させて安心させているだけなのかもしれない。
    簡単に差別してみたり、そして差別していることにも無自覚になっているのかもしれない。

    中国も今、(今に限ったことではないかもしれないけれど)いろいろ大変そう。一国二制度だとか経済特区とか、、、、経済成長を求める中で生み出される貧困問題と格差。中国だけではなくて日本にも似たような構造の問題もあるだろうし世界規模で見ても似通っているだろう。
    とても興味深いです!

  • #4

    Ryu (月曜日, 13 10月 2014 15:19)

    たいき!コメントありがとう!
    何が正しいのか,何が真実なのかは物事のあるひとつの側面を見ただけでは分からないということを常に意識して多すぎる情報を向き合っていかないとね。
    中国は56の民族がまとまってひとつの国として成り立ってる時点で奇跡で,それを誇りに思うって,中国人の友達が言ってたけど,本当にそうだと思う.でもこれからは一人ひとりの権利が尊重される時代だから中国は変わらないといけないのかもね。

  • #5

    旅人QQ (火曜日, 14 10月 2014 01:43)

    所得格差と都市計画はどのように結び付くのですか?社会保障のような制度のことを言っているのでしょうか。それが分からずに都市計画研究室に行かなかったのですが...

  • #6

    Ryu (火曜日, 14 10月 2014 10:28)

    コメントありがとうございます.
    説明不十分ですみません.
    自分自身もまだ勉強不足で簡潔に説明できるわけではありませんが,僕が今考えられる範囲で回答させていただきます.


    まず, “所得格差と都市計画はどのように結び付くのですか” という質問でしたが,

    「都市計画によって所得格差を予防,または改善できるのか」
    を問われているのならば,都市計画では所得格差を予防したり,縮小したりすることはできません.


    しかし,所得格差によって,富裕層と貧困層とで生活の質に過大な差が生じてしまうことは,ある程度対策できると思います.

    日本の都市計画法第11条では,次のようなものを都市の維持に欠かせない都市施設として定めることができます.
      ①道路、都市高速鉄道、駐車場、自動車ターミナルその他の交通施設
      ②公園、緑地、広場、墓園その他の公共空地
      ③水道、電気供給施設、ガス供給施設、下水道、汚物処理場、ごみ焼却場その他の供給施設又は処理施設
      ④河川、運河その他の水路
      ⑤学校、図書館、研究施設その他の教育文化施設
      ⑥病院、保育所その他の医療施設又は社会福祉施設
      ⑦市場、屠畜場又は火葬場
      ⑧一団地の住宅施設
      ⑨一団地の官公庁施設
      ⑩流通業務団地
      ⑪その他政令で定める施設
    (参照: 法令データ提供システム 都市計画法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S43/S43HO100.html)



    例えばですが,

    僕が中国で見た貧困層の人たちは社会インフラが十分に整備されていない居住環境で生活をしていました.
    ですので,都市計画によって,ガスを通したり,通信環境を整えたり,廃棄物処理施設を整備したりなどして彼らの生活環境を改善できると思います.
    (中国と日本を一緒に考えてはいけないかもしれませんが...^^;)

    また,所得格差が拡大すると,治安の悪化が懸念されます.
    その場合,公園や緑地,広場を設けることで精神的なゆとりを生み出し,治安を改善することができるかもしれません.


    都市計画について 「都市に関する計画」 と広義的に定義すれば,
    旅人QQさんが挙げられたように社会保障制度の充実も都市計画に含まれると僕は考えています.


    以上,僕が考えられるのはこれくらいです.
    本文では「都市計画を勉強する学生として所得格差を目の当たりにすることができたのはとても良い経験になった」と申し上げましたが,
    それは所得格差によって起る,居住環境や精神的な豊かさなどの生活の質の格差についてどのような対策ができるのか考えるきっかけになった,という意味で良い経験になったということでした.言葉足らずで申し訳ありません.

    所得格差と都市計画について直接的に結びつく事例も探してみたのですが,見つけられませんでした.
    資本主義社会で,都市の維持・発展と所得格差は切り離せないものなので,今後も勉強を続けていきたいと思います.

  • #7

    たいき (水曜日, 05 11月 2014 00:21)

    都市計画が経済システムに介入できるくらい画期的なものであれば考え方も変わってくると思いますが。
    お金だけが価値基準じゃない都市(脱資本主義)、金銭的な豊かさを求め過ぎない仕組みを生み出す都市(ボランタリーな都市?)、人の生活の質を再優先する都市(QOL)
    これらを計画的に作れるのならば個人的にですけど、都市計画が直接所得格差に切り込んでいける可能性があるのかと思います。
    (実践可能性があるかどうかは別にして)

    所得格差のシンボル的な高層マンションとか、自動車で行くような郊外型大型ショッピングセンター、みたいなものをそもそも立地規制したり地元の経済(例えば商店街、個人商店)に任せる、みんな普段の買い物はそこでする。みたいな事になれば、後は税制度改革とかである程度所得格差を是正できるような状況になることは考えられませんか?

    また、都市計画を通じて形成されるマチのシンボルがどのようなものなのかということも生活の質やその都市が進むべき道を極めるのだろうと思います。
    例えばこの中国ならば(どこまで計画しているかはわからないが)、そのシンボルとして高層マンションを選びとったのだと思います。それは格差を是正しようというよりもむしろその逆を推奨してひたすら豊かさを目指す道をつくろうとしているのだと感じます。
    逆にコンパクトシティなどは、経済的な発展(今まで以上の物的な豊かさ)というよりも一定の生活水準を保ちつつ都市的な経済循環を維持しようという方向性なのだと思います。そのシンボルは例えば歩くことや公共交通。

    Ryuさんの言っている広義の都市計画という立場を取るならさまざまな可能性が見えてきて楽しいですね。
    例えば所得格差でおこる生活の質の低下を抑制するために町を綺麗にする。から所得格差を社会保障で是正してしまえば、都市の中がもっと自由な空間になる可能性はあります。

    なんだかよくわからなくなってきましたが、
    都市計画の可能性は無限に広がっていると思います。それが現在の制度を覆してしまう可能性もあるかもしれません。

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